成功事例

自分の人生に嘘はつかない。大企業からベトナムへ転職した高林さんのキャリア戦略に迫る

「このまま今の会社に勤め続けていていいのだろうか…」
「海外でのキャリアチェンジってどうなんだろう?」

そうやってモヤモヤしながら今の仕事を続けている方って多いのではないでしょうか?でも辞めた後のキャリア選択に悩んだり、海外で働くことにイメージもつかないから、いま一歩踏み出せない気持ちもある。そんな方に、今回のインタビューをぜひ読んでいただきたいです。

今回は、海外就職・キャリアデザインスクール【BEYOND THE BORDER】が支援をさせていただき、現在、ベトナムで働いている高林 凌(たかばやし りょう)さんにインタビューしました。

楽天という日本の大手企業から一転して、ベトナムを舞台にした海外就職へキャリアチェンジをし、独立も視野に入れながらキャリアを積んでいる高林さん。今回のお話から学べる考え方があったり、いま一度キャリアを考え直すきっかけになるかもしれません。

  • 日本でのキャリアに悩んでいる方
  • 自分ひとりで海外就職の準備を進めることに不安のある方
  • ベトナムでの海外就職やリアルな生活について知りたい方
  • 海外就職・キャリアデザインスクールBEYOND THE BORDERのサービスに興味を持っている方

以上のような方は、今回のお話からたくさんの勇気やヒントがもらえるはず!

ぜひ最後までお読みください!

*本文中のお写真は、ご本人からいただいたものです。

 

海外就職成功事例_ベトナム

高林 凌(たかばやし りょう)さん プロフィール

早稲田大学商学部を卒業、新卒で楽天株式会のECコンサルタントとして就職。ネット通販の販売戦略コンサル、および広告商品の法人営業に2年6ヶ月従事。その後、海外就職・キャリアデザインスクール【BEYOND THE BORDER】の支援を受けながら、ベトナム・ホーチミンにあるSunrise Advertising Solutions Co Ltdに転職。日本語無料 週刊フリーペーパーを発行する会社の広告営業・企画・WEB業務を担当の後、WEBメディア事業の立ち上げを経験。現在は、同社のWEB事業責任者として、サイト設計・記事制作のディレクション・広告運用に従事。

現在の状況について

海外就職成功事例_ベトナム

 

── まずは、現在のお仕事についてお伺いしてよろしいでしょうか?

ベトナムにある日本語の週刊フリーペーパーを発行する会社に入社し、企画・広告営業及びWEB事業責任者として、サイト設計・SEO対策・記事制作のディレクション・広告運用まで担当させてもらっています。

会社の規模としては、日本人が5〜6人程度、全体で20人弱程度なので、営業も兼任して仕事をしています。

 

── どのような時にやりがいや成長を感じますか?

クライアントとなる広告主の企業様の特性に合わせて、フリーペーパーとWebメディア両方を活かしながら企画や提案をさせてもらい、一定の成果を出せた時にやりがいを感じます。また、読者となる在住者の方に役立つ情報として受けとってもらえた時も、自分で企画考案したものが価値あるものとして感謝されるという点に楽しさを感じています。

また、会社としても営業を重視している文化もあって、個人としてもチームとしても営業目標の数字を達成した時も嬉しいですよね。会社の売上に直結しますし、自分が社内・社外で貢献できたと実感し、自分の一歩が会社の一歩になる感覚が楽しさに繋がっています。

 

── ベトナムの住みやすさはどうでしょうか?

ベトナムはバイクが走っていて活気があるパワー溢れる街だなと感じています。気候が良く、通勤や食事で不便さが目立たない街のコンパクトも気に入っています。食事面でも他の東南アジア諸国よりも値段がリーズナブルでコスパが良いと評価する人が多いくらい満足する環境なので、とても住みやすいです。

 

海外就職について

海外就職成功事例_ベトナム

 

── 次に、海外就職をしようと思ったきっかけについて教えていただけますか?

幼少期の頃にアメリカに住んでいた経験もあり、いずれ自分もグローバルに活躍できる人材になりたいとは漠然と考えていました。アメリカでは、多様な価値観や考え方を認め合える文化だったり発想が豊かな環境に対して、日本との考え方や雰囲気の違いに違和感を感じていました。その後、地元愛知にとどまらず、 色んな考え方を持つ人たちが多い場所を追い求めていった結果、私立の中学校、東京の大学、そして最終的に異国のベトナムに辿り着いた、というような感じです(笑)

 

── 幼少期に原体験があったんですね。大人になってからはキャリア面で考えることはあったのでしょうか?

大学生の時に社会人の勉強会に関わる機会があり、そこで知り合った方の中には、尊敬するような魅力的に思う方と、一方で、今後の自分のなりたい姿にはマッチしないと感じる方もいました。自分の価値観としては「若いうちなら失うものも無いし、いろいろと経験して独立するほうがかっこいい」と思い、キャリアの方向性を決めていく機会になりました。

 

── 海外就職をするにあたっての懸念事項や不安に感じていたことはありましたか?

前職の会社が公用語に英語を取り入れていて、TOEIC800点ないと入社できない制度だったので勉強はしており、英語への苦手意識はありませんでした。

ただ、海外に住んだことはあっても仕事として行くことは初めてだったので、どういう仕事があってどういう選択が取れるのか、情報収集を1人で行うことには限界があると感じ、海外就職のプロの方に頼る必要があるなと感じました。費用は多少掛かっても時間を節約できますし。

また、転職すること自体が初めてだったので、うまく活動できるのか、進められるのかは不安でした。それも踏まえてサポートが必要だなと思っていました。

 

BTBのサービスについて

海外就職成功事例_ベトナム

 

── ​​海外就職の準備を進める上で、BTBのサービスは何から始めましたか?

まず自己分析のサポートを受けさせてもらいました。ディープインパクトという、幼少期の体験で感情面が大きく動いたポイントを洗い出して、それが原体験となって今の価値観が作られてきたなど、自分のことを深掘りしていく時間を取りました。

結構時間を取りましたが、とても有意義でした。これまでモヤモヤしていたことを言語化できましたし、自分だけで自己分析をするのは難しいと思いますが、壁打ちしてくれる相手やワークがあることで、自分の人生観・キャリア観を改めて考える時間になりました。

またその期間と同時に、海外に滞在するイメージを掴むためにも、週末を利用してタイ・フィリピン・シンガポール・韓国・ベトナムの5カ国を巡りました。

 

── ​​旅先でも就職活動は進めていたんですか?

海外に実際に行くことで気持ちも高めつつ、その旅先で職務経歴書を書き進めてみたりしていました。現地に行くことで感じることもあるので、その状態で自己分析を振り返ってみたり、それを元に岡本さんと毎週MTGをして見てもらっていました。

職務経歴書や履歴書の作成では、BTBのサービスを活用して転職を成功させた先輩方や岡本さんのを参考にさせてもらいながら進めましたが、自分で書いて終わりではなく添削しもらいながらブラッシュアップできたのも良かったです。

 

── 転職エージェントはうまく活用できましたか?

シンガポールに行った際に、職務経歴書などまだ出来上がっていない状態でしたが、岡本さんの勧めもあって、紹介してもらった転職エージェントを訪れて話を聞きに行ったりしました。「いま日本でこういう仕事をしているんですけど、どんな求人がありそうですかね」みたいなラフな感じでしたが、現地の企業を実際に訪れて、現地で求人をチェックしたことも役立ちました。おすすめの転職エージェントやエージェントとの付き合い方を教えてもらえたことも、スムーズに海外就職を決める上で役立つ点でした。

 

── 国や都市の決定はどのように進めていきましたか?

ベトナムは、海外就職を検討していた時に初めて訪れたのですが、他の東南アジアと比べても「これから感」があって面白そうだなと感じました。今の会社がホーチミンで採用をしていたというのが大きいのですが、 気候や物価水準、食事の相性などの総合点も高く、将来性を考えて今の自分に最もマッチしていると直感的に感じたのがベトナムに決めた理由です。

一方、同時期に渡航した他の国は、消去法で選択肢から外れていきました。シンガポールに行って感じたのは、 電車の通勤やスーツのサラリーマンなど、どこか日本と似ている感覚があり、あまりワクワクしなかったという点。タイは生活に不自由さがないくらいのアジアの発展感が無く、すでに日本人が10万人以上住んでいて、タイでは希少性が出せないと思い選択肢から外しました。フィリピンだと、就職するならマニラだと思うんですが治安面で不安がありました。

実際に自分が現地に行って、その体感や自分に合うか合わないかを大事にして決めていきました。

 

── 就職先企業はどのように決めていきましたか?

転職エージェントからいくつか企業を提示してもらい面接まで進めてはいたんですが、最終的には岡本さんの直紹介案件で決まりました。

今の会社の社長と岡本さんが採用関連のイベントで出会っていて、その時に自分のことを「これから海外に転職しようと思っている人」と紹介してもらいました。営業職を探しており、Webメディアを作る新規事業として人材を探していたこと、さらに、自分が希望するベトナムでの採用だったので、上手くマッチして直接話してみることになりました。

会社の説明も詳しく聞いた上で、これまでの自分の経歴も活かせそうだったし、社長と実際に話してみてこの人の元で働きたいと思い入社に至ることになりました。

 

── 条件がマッチしたのもありますが、自分の直感なども大事にしたんですね。

実は、会社の社長が同じ大学の先輩にあたる方で、インドネシアやベトナム、シンガポールにどんどん会社を興していくような理想の海外起業家だったので、自分のキャリア感や価値観にもマッチしていました。また、当時の上司がリクルートで長年勤めていた経歴の方だったので、その人の元で働ける点や、新規事業に携わるという点でも自分の成長に繋がると思い、感覚的にマッチすると感じていました。

 

── 他にサービスの中で印象に残っている点はありますか?

初めての転職、しかも海外への就職だったので不安もありましたが、本を読むだけだと分からなかった情報をBTBのサービスの中や岡本さんとのやり取りの中で得られたり、一般例ではなく自分のケースに当てはめながら、すごく丁寧に相談に乗ってもらえたのが良かったです。自分一人で転職活動していたとしたら、結果が大きく変わっていたと思っています。

 

今後の夢や目標について

海外就職成功事例_ベトナム

 

── 今後の夢や目標についてお伺いさせてください。まず短期的に目指しているものはありますか?

今年で29歳になるのですが、20代のうちに独立を考えています。まずはフリーランスとして独立し、その後に海外で起業する道を選択していくつもりです。

今の会社に入社する時に、社長にも「海外キャリアの最初のステップとしてうまく活用してもらえたら」 と言ってもらえたので、今の会社もセカンドキャリアにして、今後独立したいと考えています。

 

── さらに長期的には何か描いているものはあるのでしょうか?

ベトナムはまだ住み続けたいと思いますし、むしろこれからが本番だと思っているので、ベトナム語も覚えて​​ローカルの人向けにマーケティングができるよう経験を積んでいきたいですね。

最終的には自分のプロダクトを作って、20〜30人くらいの規模の会社を経営しながら、日本とベトナムやその他の国など、海外2拠点生活を送れたらいいなと思います。

 

── この海外就職での経験を日本でも活かせそうな点は何がありそうですか?

日本にいても海外にいても同じことだと思うんですが、自分の市場価値を高めるために勉強はし続けないといけないし、仕事でも成果をあげないといけないと思っています。

そうやって自分を磨き続けていれば、自分がどのような環境にいってもどんな立場にいっても通用する人材になれると思うので、このマインドは今後も土台となって活かしていけると思います。自分への自戒も込めてですが、学ぶことをやめた瞬間、その人の成長は止まってしまうと思います。

 

最後にこれから海外を目指す人に一言

海外就職成功事例_ベトナム

 

── 最後にこれから海外就職を目指す方、海外でのキャリアを考えている人にメッセージをお願いします!

自分の信念・価値観として「 人生に嘘はつきたくない」と思っています。自分の気持ちを誤魔化して騙し続けるのは誰でも苦しいと思います。心から何かやりたいこと、やってみたいと思うことがあるのなら、自分自身に問いかけて本音の気持ちを聞き、 正直に生きることが、幸せな人生を送る秘訣だと考えています。

また、人から言われたからとか、おすすめされたからのような受け身姿勢だと何事も上手くいきませんが、自分が主体的に選んだ道であれば、それが海外であっても今の会社で働き続ける選択肢でも、 転職をするという選択でも、どんな道でも幸せに生きられると思います。

なので、もし海外に行きたいっていう自分の心が少しでも騒いでいるのであれば、誰かに遠慮する必要もないですし一回きりの人生なので、失敗してもそれは経験なるしっていうくらいのノリと勢いも大事にして、自分の人生に正直に生きていってほしいなと思います。

 

高林さん、今回は貴重なお話をお聞かせいただきまして、本当にありがとうございました!今後のご活躍、心より応援しております!

ページトップ