今のうちからできることを!マレーシア就職を果たした野澤さんから学ぶ「準備力」
「海外就職に向けて準備していきたいけど、どう進めていいのかだろうか・・」
「転職エージェントとの付き合い方も不安・・」
海外で英語を使いながら活躍していきたいけど、どう準備していいのか、日本にいる内から何か準備しておくべきことはあるのかと、どのように一歩目を踏み出していいのか分からなかったり、心配に思う方も多いのではないでしょうか?
今回は、海外就職・キャリアデザインスクール【BEYOND THE BORDER】が支援をさせていただき、現在、マレーシアで働いている野澤 央(のざわ ひさし)さんにインタビューしました。
海外就職を見据え、日本にいる内から入念に準備をしていた野澤さんのお話を聞くことで、今の不安を解消し、少しずつ海外就職の実現に向けて進めるようになるかもしれません。
- 日本でのキャリアに悩んでいる方
- 海外で働くための準備がいまいちイメージできない方
- マレーシアでの海外就職やリアルな生活について知りたい方
- 海外就職・キャリアデザインスクールBEYOND THE BORDERのサービスに興味を持っている方
以上のような方は、今回のお話からたくさんの勇気やヒントがもらえるはず!
ぜひ最後までお読みください!
*本文中のお写真は、ご本人からいただいたものです。
野澤 央(のざわ ひさし)さん プロフィール
日本企業でマレーシア駐在を経験し、帰国後はスキルや実績作りに励みつつ、海外就職・キャリアデザインスクール【BEYOND THE BORDER】で海外就職の準備をして、マレーシアへの海外就職を果たす。現在は、日系メーカーのアジア統括部門のマレーシア拠点にて、アジアパシフィックにある各生産拠点に対して購買業務に関する支援を行っている。
現在の状況について
── まずは、現在の状況について教えてもらえますか?どのようなお仕事をされているのでしょうか?
2019年2月からマレーシアにある日系企業に勤めており、アジア統括部門(本社機能)としてマレーシアはもちろん、それ以外のアジアパシフィックにある生産拠点に対して、購買業務に関する支援業務を担っています。
例えば、生産拠点におけるコストダウン活動の推進、技術力のある仕入先探索、専門人材の育成など、生産拠点が困っていることに対して我々の部門も入り込んで、一緒になって問題を解決していくことを行っています。
今は、インドネシアの生産拠点に関するプロジェクトをメインに携わっています。コロナ前はインドネシアに出張が多くありましたが、今はオンラインでやり取りしています。
── どのような時にやりがいや成長を感じますか?
現職に就いてから、これまでと変わってプロジェクトでの業務が多くなりました。プロジェクトマネジメントの経験を積み、メンバーが持っている専門性を発揮してもらいながら、チームとして成果を出せるようになってきたことにやりがいや成長を感じています。
── ひとつレベルアップした環境で成長する分、苦労などもあるのかなと思いますが、どうですか?
海外というものもありますが、自身の立ち位置(ポジション)が変わったことで、求められる振る舞いやスキルなどが変わり、それを理解し実際の行動に結びつけるのが大変ですね…。
前職ではマレーシア駐在時を除くと、担当者ベースの仕事がほとんどで、自分のスキルを発揮して成果を出せばいいという意識でした。一方、現職では購買部門のリーダーとして、メンバーに専門性を発揮してもらい、いかに成果に結びつけるか、チームとして成果を出していくのか、マネジメント能力が問われます。多岐にわたる関係部門やそのスタッフとの連携・調整も不可欠で、これもまた難しいと感じています。でもだからこそ、やりがいや成長を感じられるのだと思います。
── マレーシアでの住みやすさはどうですか?
実は、前職でマレーシア駐在経験があったおかげで、ある程度生活のイメージは分かっていました。なので割とマイペースに過ごせていると思います。
── そうだったんですね!休みの日はどのように過ごされているんですか?
オフィスワークなので、ゴルフに行ったり、公園を散歩したり、体を適度に動かしつつリラックスして過ごしています。コロナ前は旅行もしていましたね。
海外就職について
── 次に、海外就職をしようと思ったきっかけについて教えていただけますか?
前職でマレーシア駐在を経験したことで、いつかは海外で活躍できる人材になりたいと思い、日本に帰ってからもスキルを磨き、実績を作ることに注力しました。前職である程度やり切ったと感じ、国内外問わず様々な背景を持った人とでも仕事ができるようなマネジメントスキルや英語力をさらに身に付けるには、海外で就職する方がその機会が多いと思ったのがきっかけです。
── 海外就職をするにあたって、英語面で不安に思っていたことはありましたか?
駐在経験がありましたし独学で勉強を続けていたので、英語に対する抵抗は少なくなっていました。ただ、自分が目指していたのは英語で仕事ができるようになることだったので、今のまま勉強を続けていてもその目標は達成できないと感じ、日常的に英語を使う環境の中に早く身を置かないと、と感じていました。
── 海外就職活動での懸念点はあったのでしょうか?
今回の海外就職は絶対に成功させたいという思いがあったのですが、果たして自分1人でやり切れるのか?と不安に思っていました。特に、転職エージェントとの付き合い方が心配でした。
というのも、実は海外就職をする以前に、日本国内で転職活動をして上手くいかなかった経験がありました。当時を振り返ると、焦ってばかりで自分の準備不足が原因だったのですが、転職エージェントのサービスを上手く活用できなかったことが、心の中でずっと引っ掛っていました。
── 書類関係や面接対策は大丈夫でしたか?
この失敗経験からある程度は自分で準備していました。ただ、過不足なくまとめられているか自信がありませんでしたし、面接時にどう伝えていくか等については、相談できてフィードバックがもらえる環境がほしいと思っていました。
やはり、転職を成功させるには具体的で適切なアドバイスやノウハウが必要だと感じていたので。
BTBのサービスについて
── BTBでの英語学習は、海外就職にどのように役立ちましたか?
私が受けたサポートは面接対策が主でした。その中で特に役に立ったのが2点あって、ひとつは書類関係ですね。英語で履歴書を作るのは初めてでしたし、内容について適切なフィードバックをもらえたのは助かりました。
もうひとつは、英語で模擬面接ができたことです。面接って日本語でも緊張するものですし、それが英語でとなると更にハードルが上がりますよね。英語でも自分の言葉で話せるように練習し、実際の面接でも普段通りに話せるようになったのは大きなメリットです。
── 履歴書の作成は、ゼロからでも上手く進められましたか?
そうですね、資料作成のポイントがまとめられた動画や履歴書の記入例が用意されてあったので、初めての作成であっても表現や構成についてポイントを理解しやすく、履歴書の内容を過不足なくまとめられました。
── その後の添削ではブラッシュアップできましたか?
履歴書の添削は担当の方に対応いただいて、より伝わりやすい内容にまとめることができました。
面接対策については、英語の先生と複数回の模擬面接をしたことで、自分の言葉で伝える準備ができました。私の場合、一語一句事前に準備するようなタイプなので、機械的な受け答えになりがちなんです。先生からは、「もっと自分の言葉で話せるようにこうしたほうがいいよ」とか、「このフレーズはもっとこうしたほうが伝わりやすいね」などのフィードバックをいただき少しずつ直したことで、面接本番でも柔軟な受け答えができるようになりました。
── 1人で準備していると、どうしても視野が狭い状態になってしまいますもんね。ビジネス英語はどのように学んでいきましたか?
基本的には、普段から自分で勉強していくことで習得していきましたが、BTBの資料には履歴書や面接で使うようなフレーズがテキストにまとめられていましたので、大いに活用させてもらいました。
── 海外就職活動のサポートはどのような流れで進んでいきましたか?
まずは自己分析について、才能分析シートを使って価値観に大きな影響を与えた出来事(ディープインパクト)を把握することから始め、転職活動における基本的なプロセス理解、転職資料作成、面接対策を順番に行っていきました。
転職資料作成では、自己作業とタク(岡本)さんからのフィードバックを繰り返し行い、やりたいこと(Will)や培ってきたスキルや経験(Can)を見える形でまとめられました。
面接対策では、特に企業視点(Must)を見落としがちなので、マッチングシートを使って企業のニーズを分析し、自分のWillやCanがそれに一致しているかを確認していきました。タク(岡本)さんとの模擬面接やディスカッションを通じて、エピソードとして伝えられるようになったので、面接時は緊張しながらもスムーズな受け答えができましたね。
── 自己分析に繋がる話ですね
転職活動がうまくいかなかった経験だったり、将来に悩む過程で、「今後どうなりたいのか、自分の得意分野は何か」といったことを少しずつ考え重ねてきたことで、ある程度はWillやCanを把握していました。それからBTBのサービスを受けたことで、感覚的に70、80%だったものが100%、120%になっていったという感じです。
印象に残っているのは、どういった思い・やりたいことがあって、なぜそのスキルや経験を積んできたのか、それらをリンクさせ、もう一歩踏み込んだ自己分析をしたことで、自分なりのストーリーを自己PRにまとめられたことですね。
── 就職先の国や都市はどのように決めていきましたか?
実はこのサービスを受ける前に、BTBが無料で配信していたメルマガをチェックしていました。その配信の中で、どういう視点で国や都市を選んでいけばいいか、多少情報を得られていたところからスタートしました。
日常生活や仕事で英語が使えるのが大前提としてありましたが、いきなりアメリカやオーストラリアなどはハードルが高すぎるので、現実的な視点で絞ってアジアの中でも、マレーシア・シンガポール・フィリピンの3つが候補として上がりました。
そして、駐在員の時に一度住んでいたマレーシアなら、生活面では新しい環境に対するストレスが少なそうだったので、最終的にはマレーシアにしました。
これまでの仕事の経験やスキルを活かそうと思った時に、シンガポールでは難しそうだったので、徐々に絞られていったというのもあります。
── そこから就職先の企業はどのように決めていかれましたか?
まずは転職エージェントを紹介してもらったり、エージェントとの付き合い方などから始まり、どの求人であれば自分の経験やスキルを活かしたり伸ばすことができそうか、といったアドバイスをいただきました。
先ほどもお伝えしましたが、一度転職活動を失敗した経験があったので、良き相談相手としてBTBのサポートはありがたかったです。まさに自分が一番欲しかったサービスでしたし。
── 転職エージェントとの付き合い方も、海外就職で注意しておくべきポイントですか?
まさにそうだと思います。エージェントに良い求人情報を持って来てもらわないと選択肢が限られてしまいますので、連絡を密にするなど良い関係を築きつつ、これから自分がしたいことをしっかり伝えることも大切だと思います。
── そこから内定先が決まるまで迷わず進められましたか?
前職からキャリアチェンジを図ろうと考えた時に、これまでの経験を活かして製造関連のお仕事からマネジメント業務に移っていくのか、または、コンサルのような問題解決を図る分野からマネジメントスキルを培っていくのか、選択肢を広げて考えてもいいのでは、とアドバイスいただき、進めました。
最終的にはより可能性のあった前者の道で進めましたが、自分にはない視点で業界や企業を検討したことで、これから将来の選択肢を広げて考えられるようになったという点でも良かったと思います。
── 他に印象に残っていることはありますか?
的確なフィードバックがもらえたこと、転職活動の進め方について良き相談相手になってもらえたこと、これらの点はすごい良かったのですが、加えて、スピーディかつ柔軟に対応してもらえたのも助かりました。
「ちょっとこの点で相談したくて…」と急な連絡をした時も対応していただき、総じて期待以上のサービスだったと感じています。
今後の夢や目標について
── 今後の夢や目標について、長期目線と短期目線でお伺いできればと思います
短期的な目標では、マレーシアに来た目的がマネジメントスキルを英語環境で磨くことなので、まずその点は引き続き継続していきたいです。
プロジェクトマネジメントが自分の強みだと思っていますが、加えてリーダーシップをもっと発揮できるようになりたいです。それからビジネスをやっていく以上、会計リテラシーも身につけていくことが必要だと思っていますので、これらが今後の課題であり目標ですね。
── 長期的なものはどうでしょうか?
マネジメントスキルをもっともっと身につけて、恩返しをしていきたいという想いが強いですね。スキルアップをしたい理由は、収入や待遇をより良くしていきたいというのはもちろんありますが、今まで支えてきてもらった方々へ恩返しできるような人材を目指しています。
それこそ、例えばタクさんが今後、何か新しいビジネスを始める時に声掛けてもらえるような人材でありたいですし、他にお世話になった方々にもビジネスの中で自身のスキルを提供して、恩返しできればと思っています。
── 仮に日本に帰国した場合、この海外就職での経験はどのように活かせそうですか?
今の業務上、いろんな拠点の人と一緒に仕事をしていますが、仮に日本に帰ったとしても、国内外で連携する機会は間違いなく増えていくはず。その中で、様々な背景を持った方々と関係構築しながら仕事を進めていくスキルは活かしていけると思います。
英語を活用することはもちろんですし、日本に限らずどこにいっても活かしていけるのかなと思います。
最後にこれから海外を目指す人に一言
── 最後にこれから海外就職を目指す方、海外でのキャリアを考えている人に一言お願いします!
これから海外就職を目指すのであれば、日本にいる時にどれだけスキルを磨いて準備ができるかが重要になると思います。というのも、英語はビジネスの中では一つのツールで、英語ができて当たり前の中でどうやって貢献するのか、どんな価値を提供できるかの方が大事になるためです。それは自分自身が海外で働いている今、改めて実感しています。
私の場合、日本にいる時から、目の前の仕事から新しく学べることは何かないかと探ったり、小さくても業務改善につなげて実績にならないかを常に考えて行動してきました。見栄えのするようなスキルや実績ではないですが、少しずつ積み重ねた結果、海外就職のチャンスを掴むことができました。
その時その時で出来ることを一生懸命やって、少しずつ準備をすることが、大きなチャンスにつながるのかなと思います。
野澤さん、今回は貴重なお話をお聞かせいただきまして、本当にありがとうございました!今後のご活躍、心より応援しております!